フリーメイソンの入会儀式の実態

フリーメイソンに入会が決まった者は、ある参入儀礼を受けなければならない。

フリーメイソン入会条件の詳細についてはこちら

参入儀礼は位階によって異なるが、今回は最も本格的な「親方」の奇妙な参入儀礼を説明しよう。

 

この参入儀礼は「ヒラム伝説」に基づいて行われる。ヒラム伝説については過去の記事で紹介した。(→フリーメイソンで語り継がれる最重要神話の一つ「ヒラム伝説」とは

 

参入儀礼では入会志願者が主人公ヒラムを演じることになっている。

 

儀礼が行われる部屋は死を暗示する黒を基調としている。

 

部屋の中央に置かれた棺の上に「復活」の象徴であるアカシアの小枝が置かれる。

 

棺は棺そのものではなく、頭蓋骨と骨が描かれたボードが用いられ、頭側は西に向けられ直角定規が、足側は東に向けられコンパスが置かれる。

 

ご存知の通り、直角定規もコンパスもフリーメイソンのシンボルマークの構成要素である。

 

Square compasses” by MesserWoland is licensed under CC BY-SA 3.0

 

マスターたちは入会志願者を囲む。

 

(彼らは黒服を着て青色の肩章をつけている。この肩章にはフリーメイソンの象徴である太陽・月・7つの星が描かれている。)

 

ここでまずヒラムが殺される場面が朗読され、ヒラム役の志願者はヒラムが土に埋められる場面に合わせて骨が描かれたボードに横たわる。

 

そして神話通りに「ライオンの握手」によって志願者はマスターに起こされる。

 

ここまでが神話のなぞらえで、ここから志願者は秘密厳守の誓いを述べ、秘密の合言葉を伝授される。

 

これで一連の参入儀礼は終わりで、この儀礼に参加することで死の象徴的な意味を学び、入会が認められる。

 

この儀礼における「死」が意味することは「新しい自己への変容(新しい自己の誕生)」である。

 

実はキリスト教や古代エジプトの信仰などの古代宗教において「死と再生」の神話が最重要事項であった。フリーメイソンでもそれが踏襲されているのだ。

 

ちなみにこの入会儀式はモーツァルトが作曲を手がけたオペラ『魔笛』の物語の中に表現されている。

 

モーツァルトもフリーメイソン、そしてこの『魔笛』の台本を手がけたエマヌエル・シカネーダー(俳優・劇場支配人・台本作家)もフリーメイソンである。

 

以上の流れがフリーメイソンの参入儀礼であるが、ライオンの握手法は参入儀礼以外でもフリーメイソン同士がロッジの外でお互いメイソンであることを示すために使われる。

 

画像出典:「フリーメーソンの通過儀礼とは何か(EJ1951号)」/ Electronic Journal

 

握手法は階級ごとに分かれていて、ライオンの握手は親方が親方が使う。

 

これによって内密に自らの身分を示したり、メイソン同士の結束を強めている。

 

 

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